風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の ありをりはべり いまそかり

息子との何気ない会話

先日の入替戦応援の日。
朝6時過ぎに深夜バスが池袋に着き、
時間があるので長男のアパートに行ってみようか
それともどこかで朝メシ食おうかいろいろと迷った挙げ句
長男に連絡して待ち合わせ、一緒に朝メシにすることにした。
試合会場に10時半集合とのことだったので
アミノバイタル・フィールドのある飛田給で食おうと思ったけど
長男の希望で待ち合わせ場所は国分寺にした。
急いで行っても時間が余るので
東武線と武蔵野線を使って新小平まで行き、
あとはのんびり長男が暮す辺り~大学周辺をブラブラ歩いて国分寺へ。
ファミレスに入ってとりあえずコーヒーを頼み、
途中で買って来た新聞を開きながら8時過ぎに来る長男を待った。

いつもの試合の日のようにスーツ姿にデカいチームバッグを持って
長男が「よっ!!」ってな感じで入ってくる。
頬は少しコケ気味だがあごががっちりし、首もふたまわりほど太く、
肩幅も広くなってスーツが窮屈そうに見える。
トーストとサニーサイドアップのモーニングを注文する私を見て
「オレはメシがいい」と和朝食セットを注文。
決戦前の気負いを感じさせることもなく
「昨日のミーティングでおちゃらけて顰蹙かったヤツがいてサ」とか
「暮は29日までバイトがあるから30日に帰る。
 バイトのシフト次第では正月明け、成人式前に一度東京に戻るかも」
とかいう話をモリモリメシをかき込みながら話してくれる。

以前書いたが、正月の3日には高校時代の野球部の会がある。
今回成人を迎える彼らが親達や恩師たちを招く会だ。
「何だかまだ詳しいことはよくわかんないけど、
 まぁ親の分も子どもがバイトで稼いで出せってことみたいだ。
 もちろん監督、コーチや先生たちの分もね」
地元の大学に入って残っているヤツがすべて段取りしているとのこと。
その会も含めて6日まで滞在し、
一度東京に戻ってから12日の成人式にまた帰省するつもりのようだ。
「講義も4日からは始まってるしね」とのこと。

私からは元旦の神楽の話。
「いつも通り元旦の朝は元旦祭で、そのあと神楽。
 その日の夜も志戸平温泉のお客に見せるオファーが来てる。
 我が家に声をかければ3人確保できると思ってるんじゃね?(笑)
 ひとり5千円のご祝儀出るらしいぞ」
と水を向けると「マジ?」と乗り気。仲間たちとの再会も楽しみだろう。

何だか息子と話してるというより
久しぶりに会う昔からの仲間と話してる感覚。
細かいことなど口にしなくても、ひとこと、ふたことで理解し合える。
大人になったなぁ。

「じゃ、そろそろオレ行くわ。
 国分寺から府中までバスに乗ればアミノ行くのに便利だよ」と言い残し
広くなった背中を見せながら、悠然と長男は店を出て行った。
私はひとり残り、コーヒーのお代りを頼んで
しばらく長男との会話を反芻しながらタバコに火をつけた。