風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の ありをりはべり いまそかり

アメリカ

中学校の頃から音楽に興味を持って聴くようになった。

最初は吉田拓郎岡林信康西岡恭蔵、ディランⅡなどのフォーク。

そして赤い鳥や5つの赤い風船。

そこからボブ・ディランなどにも興味を持った。

そして次にハマったのははっぴいえんどやティンパンアレー。

その流れで南佳孝ムーンライダース

彼らが目指したというCSN&Yやリトルフィート、ポコなども

源流を辿るように聴くようになった。

同時にサウストゥサウス、ウエストロードブルースバンド、

ソーバッドレビューにめんたんぴん、憂歌団などの

ソウルやブルース、ファンクなどにも目覚めた。

そうなると当然アメリカンロックにも興味は伸びていく。

イーグルスザ・バンド、ドゥービーブラザース。

クラプトンにも惹かれたが、

それはちょうどソロ〜レイラ〜オーシャンブールバードのころで

いわゆるスワンプやサウスロックに没頭していた頃だから

ブリティッシュロックを聴いている自覚はなかった。

 

そして高校に入るとジャズ。

ハードバップモダンジャズはよくわからなかったが

ビル・エバンスやMJQ、スタン・ゲッツなどの

耳に優しいものやエラ・フィッツジェラルドなどのボーカルもの、

そしてVSOPから始まって、スタッフ、クルセイダーズなどの

フュージョン(当時はクロスオーバーと言った)なども。

 

その後はブルース中心で

ロバート・ジョンソンブラインド・ブレイクサン・ハウス

リロイ・カー、ビッグ・ビル・ブルーンジー

マディ・ウォーターズにスリーピー・ジョン・エスティスなど

結構な数のCDを持っている。

 

大学に入ったころから着ていたものは

アイビーファッションやトラッドファッション。

その延長線上(というイメージだった)で

アウトドア(当時はヘビーデューティーと言った)にも。

今も冬に身につけているのは

フィルソンダブルマッキーノクルーザーに

下はリーバイス505。

足元はL.L.ビーンのハンティングブーツだ。

残念ながらいただきものだったり、

中古で買ったりしたものばかりだからお金はかかっていないけど

こういう世界観が好きだから着ている。

 

考えてみれば、中学時代から

アメリカ文化にどっぷり使っていたことになる。

今もブリティッシュよりはアメリカンロックを聴くし、

シャツを着る時はボタンダウンを選ぶ。

でもね、残念ながらかつて輝いて見えたあのアメリカは

もう無くなってしまった気がしてならない。

自由と、民主主義の象徴だった国は

銃を構えた利己主義の国になってしまった。

 

いや、もしかしたら

自由も民主主義も幻想だったのかもしれない。

映画や小説の「宝島」を知り

朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争などを振り返ってみても

今に始まったわけじゃない南米覇権姿勢を見ても、

改めてそう思う。

昨今の国際情勢を見る限り、

かつて隠されていたアメリカの悪い面ばかりが

表に出てきている気がしてならない。

昔憧れたアメリカの大学の自由さもいまは昔の話になってしまった。

 

それでも私はアメリカの音楽を聴き、

アメリカ文化たるファッションに身を包む。

複雑な思いを抱きながら。